住宅ローン

住宅ローンのボーナス払い、やめても総額はほぼ同じ

※本サイトの記事にはアフィリエイト広告(PR)を含む場合があります


※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。

住宅ローンのボーナス払いをやめると、毎月の返済は増えます。ただし年間で払う金額は、ほとんど変わりません。ボーナス月にまとめて払っていた分を、12か月に配り直すだけだからです。

ボーナス払いをやめても得も損もほぼなく、変わるのは「お金が出ていく月」です。 判断の軸は総額ではなく、冬のボーナスが減ったときに家計が耐えられるかどうかです。この記事では、架空の条件で数字を出してから、やめる・減らす・続けるの3択を比べます。

結論は「総額」でなく「月の資金繰り」で決める

ボーナス払いをやめるかどうかは、毎月の手取りで増えた返済を払えるかで決めます。総返済額の差は、30年で1万円台にとどまるからです。

ボーナス払いは、借入の一部を年2回の返済に回す仕組みです。三井住友銀行のコラムでは、ボーナス返済に回せる部分を借入金額の40%くらいまでとする金融機関が多いと説明しています。同じコラムは、ボーナスが減っても返済額は変わらない点を弱点に挙げています。

  • ボーナスが会社の業績で大きく動く人
  • 転職や育休で、ボーナスが出ない年がありそうな人
  • ボーナス月の返済が、手取りの賞与の半分を超えている人

上のどれかに当てはまるなら、やめるか減らす方向で検討する価値があります。逆に、毎月の返済が増えると貯金ができなくなる家庭は、続けるほうが家計が回ります。

架空の条件で計算した毎月の増え方

ボーナス払いをやめた場合、この試算では毎月の返済が約1万9,300円増えます。年間の支払いは、ほぼ同じ金額のままです。

条件は次のとおりです。実在の家庭ではなく、計算のために置いた架空の例です。

  • ローン残高3,000万円、残りの返済期間30年
  • 金利は年1.0%で、30年間変わらないと仮定
  • 元利均等返済で、残高のうち600万円(2割)をボーナス払いにしている
  • ボーナス払いは年2回、半年ごとに年利の半分で利息を計算
返し方毎月の返済ボーナス月の上乗せ1年間の合計30年間の総額
今のまま(2割)77,193円115,997円1,158,315円34,749,463円
1割に減らす86,843円57,998円1,158,109円34,743,266円
やめる96,492円なし1,157,902円34,737,068円

(自前の計算。端数処理や再計算の方法は金融機関ごとに違います)

ボーナス払いをやめると、30年間の総額は約1万2,000円減ります。ボーナス払いの分は半年後にまとめて元金を返すため、毎月返すより利息がわずかに多くかかるからです。

一方で、ボーナス月の支払いは大きく変わります。今のままだと、ボーナス月は毎月分と合わせて19万3,190円です。1割に減らすと14万4,841円になり、やめれば毎月9万6,492円で一定になります。

自分の増え方を30秒で見積もる

自分の契約で毎月いくら増えるかは、ボーナス月の上乗せ額を2倍して12で割ると近い数字になります。この試算では、115,997円×2÷12で約1万9,333円です。正確に計算した増加額は約1万9,300円で、差は数十円でした。

返済予定表を開けば、ボーナス月の上乗せ額は1行で見つかります。銀行に問い合わせる前に、この概算で家計に入るかどうかを先に判断できます。

変動金利の人は、金利が動くたびに返済額が見直されます。表の数字は、金利が変わらない前提の目安として読んでください。

手数料と審査で動けない人もいる

ボーナス払いの変更には、手数料がかかる銀行があります。三菱UFJ銀行の場合、ボーナス返済の変更・取りやめはインターネットで5,500円です。店頭窓口では11,000円かかります(いずれも税込。2026年10月23日に公式ページで確認)。

三菱UFJ銀行の案内には、ほかにも費用の注意書きがあります。

  • 書面で契約する場合は、印紙代がかかる
  • 保証会社を使っている場合は、保証会社の事務手数料がかかることがある
  • 契約の商品や内容によっては、変更できない場合がある

三菱UFJ銀行で変えられるボーナス返済の中身は、次の4種類です。

  • ボーナス返済なしから、ありへの変更
  • ボーナス返済ありから、なしへの変更
  • 毎月返済とボーナス返済の割合の変更
  • ボーナス月の変更

ボーナス月をずらすという手もある

ボーナス月の変更は、返済額を変えずに支払い月だけを動かす方法です。たとえば勤め先の賞与の支給月が変わったのに、返済月が昔のままの人がいます。賞与が入る前に返済日が来ると、一時的に普通預金から立て替える形になります。

返済額そのものに不満がないなら、割合を変えるより先に、返済月と賞与の支給月が合っているかを確かめます。返済予定表のボーナス返済月と、給与明細の賞与支給月を並べれば数分で確認できます。

三井住友銀行のコラムは、返済方法を変えると手数料がかかる場合があり、審査に通らないこともあると書いています。毎月の返済が増える方向の変更は、今の収入で払えるかを見られる前提で考えておきます。

手数料5,500円は、30年で減る利息約1万2,000円の半分ほどにあたります。 お金の得だけを目的に動く手続きではありません。

やめる・減らす・続けるの比較

3つの選択肢には、それぞれ合う家計があります。下の図は、この記事の試算と各行の案内をもとにまとめたものです。

住宅ローン | ボーナス払いの見直し

ボーナス払い、3つの選択肢

残高3,000万円・残り30年・年1.0%の架空例

毎月の返済ボーナス減への強さ手続きの費用
やめる 毎月96,492円で一定 × 約1.9万円増える ○ ボーナスに頼らない △ 手数料・審査の場合あり
1割に減らす ボーナス月は144,841円 △ 約9,650円増える △ 上乗せが半分になる △ 手数料・審査の場合あり
今のまま ボーナス月は193,190円 ○ 増えない × 減ると苦しくなる ○ かからない
  • ※金利が30年間一定と仮定した自前の計算です。変動金利では返済額が変わります
  • ※手数料の例は三菱UFJ銀行(ネット5,500円・店頭11,000円)。銀行や契約内容で異なります

資産化計画

3つとも一長一短なので、図ではどれも「一長一短」にしています。ボーナスの安定度と、毎月の家計の余裕で選ぶ形です。

やめるのが合う家計

ボーナスの額が読めない人は、やめる選択が向きます。毎月の返済が増えても手取りで払えるなら、ボーナスは貯金や教育費に回せます。

減らすのが合う家計

毎月2万円近い増加は重いが、ボーナス月の負担も減らしたい人は、割合を下げる選択があります。この試算では、1割に下げると毎月の増加は約9,650円に収まります。

続けるのが合う家計

ボーナスが安定していて、毎月の貯金を優先したい人は、続けても問題ありません。続ける場合は、冬のボーナスが入ったら返済分を先に別口座へ移しておくと、使い込みを防げます。

よくある質問

ボーナス払いをやめると住宅ローン控除は減りますか

国税庁の案内では、住宅ローン控除の控除額は住宅ローン等の年末残高をもとに計算します。この記事の試算で1年後の残高を比べると、差は100円未満でした。控除額を理由に判断を変える必要は、ほぼありません。

繰上返済でボーナス払いの分を減らす方法もありますか

あります。手元に余裕資金があるなら、繰上返済で残高を減らすと、毎月とボーナス月の負担を下げられる場合があります。三井住友銀行のコラムでは、繰上返済はインターネットなら手数料無料と案内しています。どの部分の返済額が減るかは契約先の扱いで変わるため、申し込み画面で確かめます。

冬のボーナス前に間に合いますか

申し込みの締切は、金融機関や契約ごとに違います。返済日の何日前までに手続きが要るかは、契約先のネットバンキングか窓口で確かめてください。冬の返済日が近い場合は、今回は間に合わない前提で、夏のボーナス月から切り替える計画も立てられます。

一度やめたボーナス払いを、また始められますか

三菱UFJ銀行では、ボーナス返済の「なしからありへ」の変更もメニューにあります。ただし手数料は同じようにかかり、契約内容によっては変更できない場合があります。何度も変えるより、数年続けられる形を1回で選ぶほうが費用を抑えられます。

今日やること

最初に、返済予定表でボーナス月の返済額と、ボーナス払いの残高を確かめます。次に、上の試算と同じように「毎月いくら増えるか」を自分の数字で出します。

  1. 返済予定表で、毎月分とボーナス分の残高を分けて確認する
  2. 毎月の返済が増えた場合に、手取りから払えるかを家計簿で確かめる
  3. 契約先で、変更の手数料・審査の有無・申込の締切を聞く
  4. 迷う場合は、割合を減らす案も見積もってもらう

ボーナスの使い道まで含めて家計を組み直したい場合は、お金の専門家に一度数字を見てもらう方法もあります。住宅ローンの返し方は、家計全体の流れと切り離して決めないほうが失敗しにくくなります。

あわせて読みたい

参考情報

最終確認日:2026-10-23

※試算は筆者による架空の条件での計算です。実際の返済額は契約先の返済予定表で確認してください。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の勧誘ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。