iDeCo年1回払いの手数料、105円→1,440円に
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iDeCo年1回払いの手数料、105円→1,440円に

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iDeCoの掛金から引かれる国民年金基金連合会への手数料が、2026年12月分(2027年1月26日の引き落とし分)から「1回105円」が「月額120円」に変わります。毎月払っている人の負担増は年180円です。一方、掛金を年1回にまとめている人は、年105円だった手数料が年1,440円になります。

「回数を減らせば手数料が安くなる」という仕組みは、12月分の掛金で終わります。 ただし年1,335円の負担増は、iDeCoをやめる理由になるほどの金額ではありません。

この記事では、手数料の改定でよく見かける3つの誤解を、金融機関の案内をもとに1つずつ訂正します。数字はゆうちょ銀行・北陸銀行・りそな銀行の加入者向け案内で確かめた内容です(最終確認日:2026-10-17)。

改定の中身は3行で足りる

ゆうちょ銀行が2026年7月28日に出した案内によると、変わるのは次の3点です。

老後の積立のお知らせを読む夫婦
  • 掛金を出すたびに引かれていた105円(税込)が、月額120円(税込)になる
  • 適用は2026年12月分の掛金から。口座から引き落とされるのは2027年1月26日
  • 年単位拠出(年1回などにまとめて払う方法)の人は、掛金を出さない月の分も手数料がかかる

変わらないものもはっきりしています。北陸銀行の案内では、信託銀行や金融機関に払う手数料は据え置きです。掛金を出さずに運用だけしている「運用指図者」は、今回の手数料をもともと負担していないため影響を受けません。加入者の側で必要な手続きもありません。

DXマガジンの記事(2026年8月31日)は、消費税の増税にともなう見直しを除けば15年ぶりの引き上げだと伝えています。

誤解1 どの人も月15円上がるだけ

月15円で済むのは、毎月掛金を出している人だけです。払い方によって、負担の増え方は最大で7倍以上ちがいます。

国民年金基金連合会に払う手数料を、年間で比べると次のとおりです。

  • 毎月払い(年12回):1,260円 → 1,440円(年180円増)
  • 年2回払い(夏と冬など):210円 → 1,440円(年1,230円増)
  • 年1回払い:105円 → 1,440円(年1,335円増)

年1回払いの人の手数料は約14倍になります。りそな銀行の案内には、年単位拠出の場合も「120円×月数」の手数料がかかると書かれています。DXマガジンの記事も、12か月分を年1回で出す場合は1,440円を一度に払う形になると説明しています。

払う回数ではなく、掛金の対象になる月の数で手数料が決まるようになります。 年1回払いの人は、まとめて出す掛金から1,440円が差し引かれると考えてください。

今年12月の引き落としはまだ旧料金

年単位拠出の1年は「12月分から翌年11月分」で区切られます。SBI証券のよくある質問には、12月26日に引き落とされる11月分は必ず掛金を設定する決まりだと書かれています。年1回払いの人の多くは、この12月26日に1年分をまとめて払っています。

新しい手数料は2026年12月分からです。2026年12月26日に引き落とされる11月分までは、旧来の105円が適用されます。年1回払いの人が1,440円を初めて払うのは、次の区切り(2026年12月分〜2027年11月分)の掛金からです。

誤解2 年1回にまとめれば手数料が安くなる

年1回にまとめて手数料を抑える方法は、2026年12月分の掛金から使えなくなります。改定前は、毎月払いから年1回払いに変えると年1,155円(105円×11回分)を節約できました。改定後は、どちらの払い方でも年1,440円で同じです。

DXマガジンの記事によると、年単位拠出を使っている人は2025年12月末で約4万人います。この中には、手数料を減らすために年払いを選んだ人も含まれているはずです。

ただし、年払いをやめるべきだという話ではありません。年払いには手数料以外の使い道があります。

  • ボーナスの月に多めに出し、ふだんの月の家計を楽にする
  • 自営業で収入の波が大きく、年末に1年分をまとめて出したい
  • 掛金を出す月を決めておき、それ以外の月は出さない

手数料のためだけに年払いにしていた人は、毎月払いに戻すかどうかを考え直す時期です。 毎月払いに戻すと、一度にまとまった額を用意しなくて済みます。毎月少しずつ買うので、買う時期も分けられます。

払い方の変更は書面で年1回まで

SBI証券のよくある質問によると、年単位拠出と毎月払いの切り替えは、ネットではなく書面で届け出ます。書類は「各種変更届」に「加入者月別掛金額登録・変更届」を添える形です。掛金額の変更は、12月分から翌年11月分までの1年で1回に限られています。

その年に掛金額をすでに変えた人は、払い方を切り替えられるのが次の区切りからになります。書類を出してから引き落とし額に反映されるまでの期間は金融機関で異なるため、加入している金融機関のページで確かめてください。

給与天引きで払っている会社員は、年単位拠出に会社の給与事務が対応できない場合があります。その場合は自分の口座から払う方法に変えると年単位拠出を選べる、とSBI証券は案内しています。

誤解3 手数料が上がるならiDeCoは止めたほうが得

手数料の増加は年1,440円が上限で、掛金による節税の額のほうがずっと大きくなります。掛金を止めて運用指図者になっても、手数料はゼロになりません。

例として、所得税と住民税の税率が合わせて20%の会社員を考えます。掛金が月2.3万円(年27.6万円)の場合の概算は次のとおりです。

  • 掛金が全額所得控除になることで減る税金:27.6万円×20%=約5.5万円
  • 国民年金基金連合会への手数料:年1,440円

節税額は、手数料の約38倍です。税率は人によって違うため、自分の税率で同じ計算をしてみてください。所得税と住民税を合わせた税率が15%の人でも、節税額は約4.1万円になります。

運用指図者になった場合も、信託銀行や金融機関への手数料は資産から引かれ続けます。北陸銀行の案内では、運用指図者の月額手数料は354円で、2027年1月以降も変わりません。掛金を止めると節税がなくなり、手数料の一部だけが残ります。

月120円の手数料を嫌って掛金を止めると、年数万円の節税を手放すことになります。

なお、iDeCoは投資信託などで運用するため、選んだ商品によっては元本を割り込むことがあります。原則60歳まで引き出せない点も含めて、続けるかどうかを決めてください。

10月のうちに確かめる2つのこと

1つ目は、自分の払い方です。加入している金融機関のマイページか、iDeCoの掛金の引き落とし記録を見れば、毎月払いか年単位拠出かが分かります。毎月払いの人は年180円増えるだけなので、何もしなくてかまいません。

秋の部屋でスマホと書類を見比べて確認する人

2つ目は、年単位拠出の人が払い方を変えるかどうかです。判断の目安は次のとおりです。

  • 手数料を減らすためだけに年払いにしていた人:毎月払いに戻すことを検討する
  • ボーナス払いや収入の波に合わせて年払いにしている人:そのまま続けてよい
  • 2026年12月分から掛金を増やす予定の人:掛金額の変更と払い方の変更が、同じ年1回の枠を使うかを金融機関に確かめる

2026年12月分からは、企業年金のない会社員の掛金上限が月2.3万円から6.2万円に上がります。掛金額を増やす届け出を出すなら、払い方を変えるかどうかも、金融機関に一緒に確かめてください。掛金の上限の変わり方と届け出の期限は、iDeCoの掛金は、12月に自動では上がらないで日付順にまとめています。

iDeCoの口座は、楽天証券のほかにSBI証券でも作れます。今回の国民年金基金連合会への手数料は、どの金融機関で加入しても同じ額がかかります。

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参考情報

手数料の正式な内容は、加入している金融機関の案内とiDeCo公式サイトでご確認ください。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の勧誘ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。