投資・NISA

マネックスのクレカ積立、月1万円使わないと0%

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マネックスカードで投資信託を積み立てている人は、10月買付分から還元のルールが変わりました。積立以外の買い物が月1万円未満だと、還元率は0%です。

**月5万円を積み立てている人なら、これまで年6,600ポイントあった還元がゼロになります。**一方で、買い物が月1万円以上あれば0.55%、5万円以上あれば従来どおり1.1%が残ります。

個人ブログでは「事実上の終了」と書く記事も出ています。ただ、急いで動くと損をする誤解が3つあります。以下、公式の案内をもとに3つを正します(最終確認日:2026-10-02)。

改定の中身は「買い物の額」で決まる3段階

まず事実を整理します。マネックス証券の案内では、2026年10月買付分から還元率に条件が加わりました。ポイントでいえば、11月に還元される分からです。条件は、積立以外のカードショッピング利用金額です。

積立額が月5万円以下の場合、還元率は次の3段階になります。

  • 買い物が月1万円未満:0%
  • 買い物が月1万円以上5万円未満:0.55%
  • 買い物が月5万円以上:1.10%(改定前と同じ)

積立額が5万円を超える部分は、改定前から還元率が下がる段階制でした。改定後も、5万円超7万円以下、7万円超10万円以下の帯ごとに率が下がります。そして、どの積立額でも買い物が月1万円未満なら0%です。

もうひとつの変更は年会費です。マネックスカードの年会費は、2026年10月27日の引き落とし分から永年無料になりました。改定前は初年度無料で、2年目以降は550円(年1回の利用で翌年無料)でした。カードを持ち続けるだけでお金がかかる心配はなくなっています。

誤解1 積立専用なら「還元が半分になるだけ」

積立専用でカードを使っている人の還元は、半分ではなくゼロです。

「1.1%が0.55%に下がる」という見出しを目にして、自分も半分になると受け取りがちです。ところが0.55%になるのは、積立以外に月1万円以上使っている人だけです。積立のためだけにカードを作り、普段の買い物は別のカードという人は、0%の帯に入ります。

月5万円積立で比べた1年分の差

例として、つみたて投資枠で毎月5万円(年60万円)を積み立てている人を考えます。還元率ごとに1年分のポイントを計算すると、次のとおりです。

  • 改定前(1.1%):月550ポイント、年6,600ポイント
  • 買い物が月1万円未満(0%):年0ポイント
  • 買い物が月1万〜5万円未満(0.55%):月275ポイント、年3,300ポイント
  • 買い物が月5万円以上(1.1%):年6,600ポイント

**買い物を月1万円寄せられるかどうかで、年3,300ポイントの差が生まれます。**改定前と比べた「失うポイント」は、0%の人で年6,600、0.55%の人で年3,300です。

積立額が少ない人も、計算の形は同じです。月3万円(年36万円)の場合は次のようになります。

  • 改定前(1.1%):月330ポイント、年3,960ポイント
  • 買い物が月1万円未満(0%):年0ポイント
  • 買い物が月1万〜5万円未満(0.55%):月165ポイント、年1,980ポイント

この差額を大きいと見るかは人によります。ただ、0%の人が何もしないのは、毎年6,600ポイント分の還元を手放すのと同じです。

改定で困らない人もいる

普段からマネックスカードをメインカードにしている人は、影響を受けません。積立以外に月5万円以上使っていれば、還元率は1.1%のままです。年会費の条件も消えたため、こうした人にとって改定はほぼ中立です。

影響が大きいのは、積立のためだけにカードを作り、普段は別のカードで払っている人です。夫婦でそれぞれ積立をしている家庭は、2人分の明細を別々に確認してください。生活費を片方のカードにまとめていると、もう一方の積立だけが0%になることがあります。

誤解2 10月の判定は「10月中の買い物」で決まる

**10月買付分の判定に使われるのは、10月中の買い物ではなく「10月請求分」の利用金額です。**この点は、マネックス証券の改定案内で示されています。

請求月と利用期間は一致しません。カード会社のアプラスは、マネックスカードを含むカードのショッピング締切日を毎月5日、引落日を毎月27日と案内しています。

この締め日を当てはめると、10月請求分はおおむね9月6日から10月5日までの利用分です。11月買付分なら、10月6日から11月5日までの利用が目安になります。

締め日の直前に使っても間に合わないことがある

注意したいのは、店からの売上データの届き方です。アプラスは、利用した店舗やデータが届くタイミングによって、請求月が遅れる場合があると案内しています。締め日ぎりぎりの買い物は、翌月の請求に回る可能性があります。

たとえば10月4日にネット通販で買った商品が、店側の処理の都合で11月請求に入ることがあります。この場合、10月請求分の合計が1万円に届かず、10月買付分の還元が0%になることも考えられます。

対策は単純です。毎月同じ日に引き落とされる支払いをカードに寄せることです。スマホ代や動画配信の月額料金のように、毎月決まった額が決まった時期に請求されるものが向いています。

ただし、カードキャッシングと年会費は判定の対象外です。このほか「特定のお取引」も対象外とされています。何が対象外かは、マネックス証券の公式ページで確認してください。

誤解3 0%になるなら「NISAごと今すぐ移すしかない」

**0%を避ける方法は乗り換えだけではなく、少なくとも3つあります。**しかもNISA口座は、今年の分をいまから移せません。

道1 固定費を月1万円、マネックスカードに寄せる

最も手間が少ないのは、普段の支払いの一部をマネックスカードに回す方法です。月1万円以上5万円未満なら還元率は0.55%で、月5万円積立なら年3,300ポイントが戻ります。

マネックスカードのショッピング自体の還元率は1.0%で、改定後も変わりません。固定費を寄せた分にも、別にポイントが付きます。

寄せる額は、1万円ちょうどではなく余裕を持たせてください。月によって請求額が変わる支払いだと、ある月だけ1万円を割ることがあります。たとえばスマホ代が月8,000円なら、それだけでは足りません。動画配信などの月額料金を足して、毎月1万2,000円前後になる組み合わせを作ると安定します。

固定費を寄せることには、もうひとつ利点があります。毎月の判定を気にして、不要な買い物を増やさずに済むことです。ポイントのために余計な出費をするのは、本末転倒です。

道2 同じマネックス証券のまま決済をdカードに替える

ドコモのdカードを持っている人は、マネックス証券に残ったまま決済カードを替える方法もあります。株探の比較ページ(2026年10月1日更新)によると、マネックス証券のdカード積立は還元率1.1%です。対象は積立額5万円以下の部分です。ショッピング額の条件は書かれていません。

ただし、対象はカード番号の上4桁が決まった番号のカードに限られ、家族カードは使えません。dカードを持っていない人が、積立のためだけに新しく作るかは別の判断になります。

道3 2027年分から別の証券会社に移す

カードの使い方を変えたくない人は、証券会社ごと移す道があります。ここで大事なのはNISAの金融機関変更のルールです。

**今年すでにNISA枠で1回でも買っている人は、2026年分の変更はできません。**積立をしている人は、ほぼ全員がこの条件に当てはまります。移せるのは2027年分からで、その受付は2026年10月1日に始まっています。また、マネックス証券のNISA口座で持っている投資信託は、新しい証券会社に移せません。

移る先の候補として、楽天証券の楽天カード積立を比べてみます。楽天証券の案内(2026年9月24日更新)では、一般の楽天カードの還元率は次のとおりです。

  • 代行手数料が年率0.4%未満のファンド:0.5%
  • 代行手数料が年率0.4%以上のファンド:1%

代行手数料とは、信託報酬のうち販売会社が受け取る部分です。自分のファンドがどちらに入るかは、楽天証券のファンド詳細ページで確認できます。0.4%未満のファンドに月5万円を積み立てると、0.5%で年3,000ポイントです。

**月1万円の買い物をマネックスカードに寄せられる人なら、残ったほうが年300ポイント多くなります。**数字だけで見ると、移るのが得とは限りません。

楽天証券が向いているのは、普段の買い物をすでに楽天カードで払っている人です。マネックスカードに支払いを分けると、楽天カード側の利用額が減ります。カードを2枚に分けるのが面倒な人には、1枚にまとめるほうが管理は楽になります。

楽天ゴールドカードは0.75%、楽天プレミアムカードは1%です(代行手数料0.4%未満のファンド)。上位カードは年会費がかかるため、ポイントの差額と年会費を並べてから決めてください。

3つの道を月5万円積立で並べる

月5万円を積み立てる場合の1年分のポイントを、ここまでの数字で並べます。

  • 何もしない(買い物が月1万円未満):0ポイント
  • 道1 固定費を月1万〜5万円寄せる:3,300ポイント(ほかに買い物分の還元あり)
  • 道2 dカードで積み立てる:6,600ポイント(dカードを持っている場合)
  • 道3 楽天証券で一般の楽天カード、代行手数料0.4%未満のファンド:3,000ポイント

**数字だけなら道2が最も多く、道1と道3の差は年300ポイントです。**ただし、道3は乗り換えの手間と、2027年まで待つ期間が加わります。どの道が合うかは、ポイントの差よりも「普段どのカードを使っているか」で決まります。

この比較は、2026年10月2日時点で確認できた還元率に基づきます。クレカ積立の還元率は各社が頻繁に見直すため、手続きの直前に公式ページで最新の条件を確かめてください。

10月中にやることを順番に

ここまでの内容を、自分の状況に当てはめる手順にまとめます。

  1. **マネックスカードの利用明細を開き、10月請求分の合計を見る。**積立以外の買い物が1万円未満なら、10月買付分は0%の帯です。
  2. **毎月決まった時期に請求される固定費を1つ選び、支払いカードを替える。**月1万円を超えれば、11月以降の買付分は0.55%になります。
  3. **dカードを持っている人は、マネックス証券の決済カードの変更手続きを確認する。**変更が何月の買付から反映されるかは、公式ページで確かめてください。
  4. **楽天証券などへ移る人は、2027年分の金融機関変更を10月中に申し出る。**書類のやり取りに数週間かかるため、1月の積立に間に合わせるなら早めに動く必要があります。

どの道を選んでも、**積立そのものは止めないでください。**ポイントは積立のおまけです。還元率が下がったことを理由に積立をやめると、ポイントより大きな運用の機会を失います。

積立額と期間でいくらになるかは、新NISA積立シミュレーターで試算できます。

投資信託は元本が保証された商品ではありません。値動きによって、積み立てた金額を下回ることがあります。

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参考情報

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の勧誘ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。