家計管理

お盆の帰省、高速代はいつ走れば安い?


「お盆に車で実家へ帰るけれど、高速代とガソリン代を少しでも抑えたい」。渋滞と出費が重なるこの時期、そう考える人は多いはずです。ところが2026年のお盆は、多くの人が当てにしていたETCの休日割引が使えません。知らずに昼間に走ると、割引ゼロで満額を払うことになります。

この記事では、帰省の出発前日の夜から到着までを時間の流れに沿って追いながら、「どの時間帯に走れば料金が下がるのか」「今年のガソリン代はどうなっているのか」を、一つずつ確認していきます。制度の数字は変わりやすいので、料金は必ず出発前にご自身のルートで確認してください(最終確認日:2026-08-07)。

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前提:2026年のお盆は「休日割引」が効かない

まず、今年の大きな変更点から押さえます。ETCの休日割引(普通車・軽で土日祝が約3割引)は、2026年度からゴールデンウィーク・お盆・年末年始などの繁忙期が対象外に拡大されました。つまり、お盆期間の土日に走っても休日割引は適用されません(出典は末尾)。

一方で、**深夜割引(毎日0時〜4時に高速本線を走行していれば約3割引)**は、繁忙期でも変わらず使えます。ここが今年の帰省で料金を左右する分かれ目です。

  • 休日割引:お盆は対象外(今年は当てにできない)
  • 深夜割引:お盆でも有効。0〜4時に走っている区間が割引になる

なお、深夜割引を「22時〜翌5時・走行距離ベースで計算」する新ルールへ見直す話は以前から出ていますが、正式な開始時期は2027年度以降とされ、2026年8月時点ではまだ従来の0〜4時ルールのままです(開始月は未確認)。今年のお盆は「0〜4時」で考えて問題ありません。

「今年のお盆は、割引の主役が休日割引から深夜割引に入れ替わった」——これが出発前に知っておくべき一番の変化です。

前日の夜:ルートと「深夜割引の効かせ方」を決めておく

深夜割引は「割引を申請する」ものではなく、0〜4時に高速の本線を走っていれば自動で適用されるしくみです。だからこそ、出発の前夜に計画を立てておくと効果が大きく変わります。

考え方はシンプルで、割引を効かせたい長距離区間を、0〜4時の時間帯に重ねること。たとえば深夜1時に高速に入り3時に降りれば、その走行分が割引対象になります。逆に、4時を過ぎてから長距離を走り始めると、同じ道でも割引は付きません。

前夜に決めておきたいのは次の3つです。

  1. 出発時刻:長距離区間を0〜4時に乗せられる時刻から逆算する
  2. 走るルート:料金は事前にNEXCOなどの料金検索で確認しておく(当日「思ったより高い」を防ぐ)
  3. 休憩の入れ方:眠気が出たらSA・PAで必ず休む。割引狙いの無理な運転は本末転倒です

安さより先に、まず安全。深夜帯に走るなら「眠くなったら降りて休む」を家族で先に決めておきましょう。

出発〜0時前:休日割引が無い時間帯をどう走るか

問題は、深夜0時より前に出発する場合です。この時間帯はお盆だと休日割引が使えないため、割引なしの通常料金になります。「早く着きたいから夕方に出る」と、割引の恩恵はほぼ受けられません。

選択肢は主に2つです。

  • 通常料金で割り切って走る:渋滞を避けて早く着きたい、小さな子どもがいて深夜運転は避けたい、という家庭はこちら。料金は満額ですが、安全・体力とのバランスで選ぶ判断です
  • 0時をまたぐように走る:長距離区間を0〜4時に重ねられるなら、深夜割引で料金を抑えられます

どちらが正解かは家庭ごとに違います。「割引額」と「深夜運転の負担」を天秤にかけて決めるのが現実的です。数百円〜千数百円の割引のために睡眠を削るのが割に合うかは、走る距離と人数しだいです。

0〜4時:深夜割引が効く時間帯

ここが今年のお盆で唯一しっかり割引が効く時間帯です。0時〜4時に高速の本線を走っている区間が、約3割引の対象になります。

注意点を2つだけ。

  • 料金所を通過した時刻ではなく、「0〜4時に本線を走行していたか」で判定されるのが基本です。深夜0時をまたいで走っていれば対象になり得ます
  • ETC車載器・ETCカードが必要です。現金では深夜割引は受けられません。カードの有効期限切れは当日発覚すると詰むので、前夜に確認を

繁忙期のお盆は深夜帯でも渋滞が発生することがあります。深夜割引を狙う走り方は、渋滞回避と両立できる年としづらい年があるため、当日の渋滞予測(JARTIC・NEXCO各社の情報)を朝までに一度チェックしておくと安心です。

到着後に効いてくる:今年のガソリン代

高速代と並んで帰省の出費を左右するのがガソリン代です。2026年8月時点の状況を整理します。

  • ガソリンの定額補助金が続いており、8月上旬は1リットルあたり約28円分が価格を押し下げています。ただし補助の水準は月ごとに見直されるため、帰省時点の店頭価格は給油前に確認してください
  • ガソリンの暫定税率(上乗せ分・約25円)は2025年12月31日で廃止されました。軽油の暫定税率は2026年4月1日廃止です。これらは恒久的な引き下げで、以前より税負担は軽くなっています

家計目線でざっくり試算してみます。例:往復600kmを燃費15km/Lの車で走る場合、必要なガソリンは40リットル。1リットル170円なら約6,800円です。仮に補助や税率変更がなく1リットル200円だったとすると約8,000円で、その差は往復で1,200円ほど。帰省1回でこれだけ変わると考えると、今の価格環境は帰省する側にとっては追い風です。

「高速代を数百円削るより、給油のタイミングと満タンにするか否かのほうが総額に効く」——数字で見ると、判断の優先順位が見えてきます。

固定費全体を一度見直したい人は、帰省シーズンを機に家計を点検しておくのも手です。ガソリン代・高速代のような変動する出費は、月ごとの予算枠を先に決めておくと使いすぎを防げます(関連記事は末尾に置きました)。

まとめ:今年のお盆帰省、時間軸でやることリスト

最後に、この記事の流れを行動リストに落とします。

タイミングやること
前日の夜深夜割引(0〜4時)に長距離区間を重ねられる出発時刻を決める。ルート料金とETCカード期限を確認
出発〜0時前お盆は休日割引なし=通常料金。深夜運転の負担と割引額を天秤にかけて走り方を選ぶ
0〜4時深夜割引が効く唯一の時間帯。渋滞予測を確認しつつ、眠くなったら必ず休む
給油時補助金・税率変更で今年は割安。店頭価格を確認してから給油する

割引はあくまで安全運転の範囲で狙うものです。数百円の割引のために睡眠時間を削るより、家族が無事に着くことを最優先にしてください。料金・補助金の水準は変わりやすいので、金額は必ず出発前にご自身のルートと最寄りの価格で確認しましょう(最終確認日:2026-08-07)。

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参考情報

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の勧誘ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。